【保存版】介護グループワークの面白いテーマ6選|現場で使えるアイデアと効果的な進め方

はじめに
介護施設では、グループワークを通して職員同士のコミュニケーションを深めたり、介護スキルの向上を目指したりする機会が増えています。
しかし、毎回同じテーマでは参加率が下がり、「またこの内容か…」と感じる職員も少なくありません。
そこで本記事では、「面白い!」と感じながら学べる介護グループワークのテーマを6つ紹介します。
どれも現場の課題改善やチームワーク向上につながる実践的な内容です。
1. シミュレーション形式で体験!「もしもボックス」ワーク
テーマ:もし、利用者さんの1日の生活を職員が体験するとしたら?
内容
- 高齢者疑似体験セットを使用し、視覚・聴覚の低下や身体の動かしにくさを体験。
- 食事・排泄・入浴・移動などの**日常生活動作(ADL)**を体験後、感じたことをグループで共有します。
効果
- 利用者の視点を理解でき、思いやりのあるケアを実践できるようになります。
- 現場の業務改善や事故防止(転倒・ヒヤリハット)にもつながる実践的なテーマです。
コツ
- ワークの最後に「気づいたこと」「改善できそうな点」をカードにまとめ、全体共有を行うとより効果的です。

2. 未来志向型テーマ「10年後の介護施設を創ろう」
テーマ:未来の介護施設はどうなっているべきか?
内容
- グループごとに「理想の介護施設」のコンセプトを考えます。
例:ITを活用した施設、自然と共生する介護、家族が参加できるケアプランなど。 - 図や資料を使いながらプレゼン形式で発表。
効果
- チームの創造力・企画力を高め、職員のモチベーション向上につながります。
- 新人からベテランまで積極的に意見を出し合う機会を作れます。
目的 | 効果 |
---|---|
職員の柔軟な発想を育てる | 改善アイデアが増える |
チーム内の交流を促進 | 職場の雰囲気が明るくなる |

3. 心をつなぐ「利用者さんとの思い出エピソード」
テーマ:心に残る利用者さんとのエピソードを共有しよう
内容
- 介護職員が「感動した体験」「うれしかった言葉」「失敗から学んだこと」を共有。
- 共有後、「なぜ心に残ったのか」「その経験から得た学び」を話し合います。
効果
- 介護職のやりがいを再確認でき、離職防止・モチベーション維持に効果的。
- 感情を共有することでチームの信頼関係が深まります。
進め方のポイント
- 話しやすい雰囲気づくりのため、アイスブレイク(簡単な自己紹介やゲーム)を取り入れると◎。

4. 実践的な「クレーム対応ロールプレイング」
テーマ:想定外のクレームにどう対応する?
内容
- 架空の事例を用意し、利用者役と職員役に分かれて対応を実践します。
例:「利用者の持ち物を誤って捨てた」「言葉づかいが不適切だった」など。 - 演技後に良かった点・改善点を全員でフィードバック。
効果
- クレーム対応スキルや**アンガーマネジメント(怒りのコントロール)**を学べる。
- 実際の現場でのトラブル時に冷静な対応ができるようになります。
コツ
- ワーク前に「対応の基本」を確認しておくと効果的。
例:- 相手の感情を受け止める
- 言い訳をしない
- 解決策を一緒に考える

5. チームの強みを発見!「私たちの強みマップ」
テーマ:チームの隠れた才能を見つけよう!
内容
- 各職員が自分の得意なこと・好きなことを書き出します。
例:料理が得意、介助が丁寧、聞き上手、PCスキルが高い など。 - それを模造紙にまとめて「チームの強みマップ」を作成。
効果
- 職員同士の理解が深まり、業務の分担や連携がスムーズになります。
- 特技を活かしてレクリエーション企画や施設イベントにも応用可能。
例:強みマップのまとめ方
職員名 | 強み | 活かせる業務例 |
---|---|---|
Aさん | 聞き上手 | 利用者との傾聴ケア |
Bさん | 料理上手 | 食事レクリエーション企画 |
Cさん | イラスト | 広報・掲示物作成 |

6. コミュニケーション力を磨く「〇〇禁止デー」
テーマ:言葉以外のコミュニケーションに挑戦!
内容
- 例:「ありがとう禁止」「~してください禁止」など、あえて特定の言葉を禁止。
- 代わりにジェスチャーや笑顔、表情で伝えるワーク。
効果
- 非言語コミュニケーションの重要性を学び、利用者との接遇スキルが向上。
- 言葉に頼らず、表情・態度から思いやりを伝える力が身につきます。
注意点
- 禁止ルールは「軽め・ユーモアのある内容」にすることで、職員の心理的負担を減らします。
- ワーク後に「どう感じたか」を話し合うと、理解が深まります。
グループワーク成功のコツ
面白いテーマを用意しても、「雰囲気が硬い」「時間が足りない」といった問題が起きることがあります。
成功させるためには、次のポイントを意識しましょう。
1. 目的を明確にする
「何のために行うのか」を事前に共有。
例:「コミュニケーション向上」「事故防止」「新人育成」など。
2. ファシリテーター(進行役)を決める
進行が滞らないよう、リーダー役を配置。
経験豊富な介護職員や研修担当者が適任です。
3. 時間配分と環境づくり
- 1テーマあたり30〜60分を目安に。
- 会場のレイアウトは円形配置で話しやすい雰囲気を作りましょう。
4. 振り返りを忘れずに
最後にアンケートや感想共有を行うことで、次回への改善につながります。
まとめ
介護のグループワークは、単なる研修ではなく「職員が成長する体験の場」です。
今回紹介した「もしも体験」「未来施設づくり」「思い出エピソード」「ロールプレイ」「強みマップ」「禁止デー」などのテーマは、どれも楽しみながら学べる内容ばかり。
日々の業務で溜まるストレスケアやチームワーク強化にも効果があり、介護施設全体の雰囲気改善にもつながります。
定期的にテーマを変えながら、笑顔があふれる職場づくりを目指しましょう。