これから施設のホームページを作りたい。でも何から手を付け、どのページを載せ、誰に頼めばいいのか分からない——。そんな介護施設の管理者の方へ、結論からお伝えします。ホームページ作りは「目的を決める→必須ページを並べる→作る手段を選ぶ→公開後に育てる」の4ステップで進めれば失敗しません。 デザインのおしゃれさより先に、ご家族や利用者が知りたい情報を、見やすく・スマホでも読める形でそろえることが「選ばれるHP」の近道です。この記事では、必須ページの構成、自作・CMS・制作会社の選び分け、費用の目安、公開後の運用までを、作り方の手順に沿ってまとめました。
- 介護施設ホームページの作り方|全体は4ステップ
- ステップ1 目的とターゲットを決める(ここで構成が決まる)
- ステップ2 必須ページ・構成を並べる(載せるべき9項目)
- ステップ3 作る手段を選ぶ(自作/CMS・作成ツール/制作会社)
- ステップ4 見やすく・選ばれる設計にする(高齢者配慮・スマホ・写真)
- 公開後にやること(更新・MEO・ブログ連携)
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
1. 介護施設ホームページの作り方|全体は4ステップ
結論として、介護施設のホームページは次の4ステップで作ると、迷わず・抜けなく進みます。デザインや業者選びから入ると、後で「載せる情報が決まっていない」と手戻りします。順番が大切です。
| ステップ | やること | 決まること |
|---|---|---|
| 1. 目的・ターゲット設定 | 誰に何を見せるHPかを言語化 | サイトの方向性・優先ページ |
| 2. 必須ページ・構成を並べる | 載せるページと並び順を設計 | サイト全体の地図(サイトマップ) |
| 3. 作る手段を選ぶ | 自作/CMS/制作会社から選択 | 費用・期間・更新のしやすさ |
| 4. 見やすい設計+公開後の運用 | 高齢者配慮・スマホ対応・更新計画 | 「選ばれる・育つ」HPの土台 |
ホームページは「作って終わり」ではなく、入居・利用の問い合わせ、採用、ご家族への安心づくりを受け止める窓口です。まずは何のために作るのかを決め、そこから逆算して必須ページと手段を選ぶ——この順番を押さえれば、専門外の方でも進められます。
情報利得:HPは「集客装置」より先に「信頼の受け皿」と考える
Googleマップ(MEO)やSNS、紹介で施設を知った人の多くは、最後にホームページで「ちゃんとした施設か」を確かめます。 つまりHPは新規流入を生む前に、他の入口から来た人の不安を消す役割が大きいのです。だからこそ、おしゃれさより料金・1日の流れ・スタッフの顔・アクセスといった「家族が確かめたい情報」を、見やすくそろえることが優先になります。
2. ステップ1 目的とターゲットを決める(ここで構成が決まる)
最初にやることは、「このHPは、誰に・何をしてほしいサイトか」を1〜2行で言葉にすることです。ここが曖昧だと、ページが増えても伝わらないサイトになります。
介護施設のHPには、主に3種類の読者がいます。
- 入居・利用を検討するご本人とご家族:料金・サービス内容・1日の流れ・空き状況・見学方法を知りたい。
- 求職者(採用):働き方・先輩スタッフの様子・募集要項を知りたい。
- ケアマネジャー・地域・医療機関:どんな施設か、連携先として信頼できるかを確かめたい。
すべてに応えようとすると総花的になります。「まずは入居・利用のご家族向けを主役にし、採用は専用ページで分ける」のように優先順位を決めましょう。目的が「問い合わせ・見学予約を増やす」なら、各ページの最後に問い合わせ導線(電話・フォーム)を置く、という設計まで先に決められます。
⚠️ YMYLの注意:料金や提供サービス、人員配置などの記載は、実態と所属法人の規程・重要事項説明書に一致させることが大前提です。「業界No.1」「必ず安心」などの根拠のない最上級表現は、景品表示法の観点からも避けます。制度や加算は改定があるため、最新は公的機関の一次情報と自法人の規程を確認してください。
3. ステップ2 必須ページ・構成を並べる(載せるべき9項目)
結論は、介護施設のHPには「ご家族が見学前に確かめたい情報」を必須ページとしてそろえることです。上位の解説記事に共通して挙がる項目を、優先度つきで整理しました。
| ページ | 載せる中身 | なぜ必要か | 優先度 |
|---|---|---|---|
| トップ(施設の第一印象) | 施設名・キャッチ・主要写真・問い合わせ導線 | 最初の安心と回遊の起点 | ★★★ |
| サービス・施設紹介 | 種別(デイ/特養/有料等)・提供サービス・設備 | 「自分に合うか」を判断 | ★★★ |
| 料金・利用料 | 月額・加算・自己負担の考え方(幅で・条件明記) | 家族が最も知りたい情報 | ★★★ |
| 1日の流れ・年間行事 | タイムスケジュール・レク・季節行事 | 暮らしのイメージが湧く | ★★★ |
| スタッフ紹介 | 顔写真・職種・ひとこと | 「人」で安心してもらう | ★★☆ |
| アクセス・周辺案内 | 地図・住所・駐車場・最寄り | 見学・面会の実用情報 | ★★★ |
| よくある質問(FAQ) | 見学方法・持ち物・入居条件など | 問い合わせ前の不安解消 | ★★☆ |
| 採用・求人 | 募集職種・働き方・先輩の声 | 人材確保の受け皿 | ★★☆ |
| 問い合わせ・会社概要 | フォーム・電話・運営法人情報 | 行動と信頼の担保 | ★★★ |
ポイントは、料金と1日の流れを「ぼかさず、分かる範囲で具体的に」載せることです。費用は施設の状況で変わるため断定はできませんが、「月額◯万円〜(介護度・部屋タイプにより変動)」のように幅と条件を示すと、見学前の不信感が減ります。スタッフの顔写真や日常の様子は「雰囲気」を伝える強い要素ですが、後述の通り写真の同意が前提です。
情報利得:ページの並び=家族の検討順に合わせる
家族は「どんな施設か→料金は→雰囲気は→どこにある→どう問い合わせる」の順で確かめます。メニューやトップからの導線もこの順に並べると、迷わず最後の問い合わせまでたどり着けます。情報を「施設が言いたい順」でなく「家族が確かめたい順」に並べ替えるだけで、伝わり方が変わります。
4. ステップ3 作る手段を選ぶ(自作/CMS・作成ツール/制作会社)
結論として、手段は「自作」「CMS・作成ツール」「制作会社に外注」の3つで、施設の予算・更新体制・求める品質で選びます。どれが正解ということはなく、トレードオフを理解して選ぶのが大切です。
| 手段 | 費用の目安 | 向いている施設 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 自分で作る(HTML/手組み) | ほぼ無料〜(時間が費用) | Web担当がいて、こだわりたい | 専門知識と時間が必要。更新も自力 |
| CMS・作成ツール(ペライチ/WordPress/Wix/Jimdo等) | 月額数千円〜程度+初期 | 自分たちで更新し続けたい | テンプレ依存で差別化しにくい場合も |
| 制作会社に外注 | 数十万円規模〜(規模による) | 品質・採用ページまで本格的に | 費用が大きい。更新範囲を契約で確認 |
⚠️ 費用はあくまで目安です。 制作費はページ数・写真撮影・採用サイトの有無・保守契約で大きく変わります。正確な金額は複数社の見積もりで比較してください。安さだけで選ぶと、公開後の更新や独自ドメイン・サーバー費が別途必要になるケースもあります。
選び分けの軸はシンプルです。
- 更新を誰がするか:空き状況・行事・ブログを自分たちで頻繁に更新したいなら、操作しやすいCMS(WordPress等)が有利。
- 採用にも力を入れるか:求人ページや写真撮影まで本格化するなら制作会社が向く。
- 予算と急ぎ度:すぐ・低コストで最小限を出すなら作成ツールで小さく始め、後から育てる手もあります。
情報利得:迷ったら「小さく作って育てる」が現実解
完璧を目指して着手が遅れるより、必須ページだけのシンプルなHPをCMSで早く公開し、運用しながらページを足すほうが、現場では失敗が少ないです。最初から制作会社にフルで頼まなくても、トップ・サービス・料金・アクセス・問い合わせの5ページがあれば「受け皿」として機能します。手が回らない部分だけ外部に頼る、という分担も有効です。
5. ステップ4 見やすく・選ばれる設計にする(高齢者配慮・スマホ・写真)
結論は、「おしゃれ」より「見やすい・分かりやすい」が、介護施設HPでは選ばれる条件だということです。読み手の中心はご高齢の利用者本人や、その子世代のご家族。視覚や操作の負担を減らす設計が信頼に直結します。
高齢者・ご家族に見やすいデザイン(NG→OK)
| NG(よくある状態) | OK(選ばれる状態) |
|---|---|
| 文字が小さく、薄いグレー | 本文は十分な文字サイズ・濃い色でコントラストを確保 |
| 写真がなく文字ばかり/暗い古い写真 | 明るい最近の写真で施設の雰囲気・様子を視覚的に伝える |
| ボタンが小さく押しにくい | ボタンは大きめ・余白を取り、押す場所を分かりやすく |
| 専門用語・略語が多い | 平易な言葉で。初出の用語は一言で補足 |
| 問い合わせ先が探しにくい | 電話・フォームを各ページから1〜2タップで |
文字サイズ・配色のコントラスト・リンクの分かりやすさは、ウェブアクセシビリティ(高齢者や障害のある方を含め、誰もが使えるようにする配慮)の基本でもあります。難しく考えず、「自分の親世代がスマホで見て、迷わず読めるか」を基準にすると判断しやすくなります。
スマホ対応(レスポンシブ)は必須
ご家族が施設を探すとき、最初に使うのはパソコンよりスマートフォンです。スマホで崩れず読めること(レスポンシブデザイン)は、もはや前提条件。作成ツールや制作会社を選ぶ際は「スマホ表示に対応しているか」を必ず確認しましょう。公開後は、自分のスマホで全ページを開いて、文字・写真・ボタンが正しく表示されるかをチェックします。
写真と個人情報(同意は必ず取る)
写真は施設の魅力をいちばん伝える要素ですが、利用者やご家族、職員が写る写真は、必ず本人・ご家族の同意を得てから掲載します。掲載範囲(HP・SNS・パンフレット等)と利用目的を書面で確認しておくと安心です。プライバシーへの配慮そのものが、施設の信頼につながります。顔出しが難しい場合は、後ろ姿・手元・イラストや、設備・食事・行事の写真で雰囲気を伝える方法もあります。
⚠️ 注意:ウェブアクセシビリティの基準や個人情報の取り扱いに関する考え方は更新されます。最新は公的機関の一次情報(デジタル庁・個人情報保護委員会など)と、所属法人の規程・同意書の様式を確認してください。
6. 公開後にやること(更新・MEO・ブログ連携)
結論として、ホームページは公開してからが本番です。作っただけで放置すると「活動が見えない施設」に見え、もったいない状態になります。手間をかけずに効果を保つ、公開後の3つの習慣を紹介します。
- 最新情報を定期更新する:空き状況・見学会・行事・採用募集など、変わった情報はこまめに直します。古い情報のままは不信のもとです。
- Googleビジネスプロフィール(MEO)とつなぐ:HPだけでは見つけてもらいにくいため、Googleマップ(地図検索)に施設を登録し、HPのURLを設定します。「地域名+施設種別」で地図に出てくる状態を作ると、HPへの入口が増えます。
- ブログ・お知らせで“動いている施設”を見せる:行事の様子やスタッフの取り組みを月数回でも発信すると、雰囲気が伝わり、検索にも拾われやすくなります。
情報利得:HP単体で集客しようとしない
介護施設のHPは、検索だけで新規が大量に来るタイプのサイトではありません。Googleマップ(MEO)で見つけてもらい→HPで詳しく確認してもらい→問い合わせにつなぐ、という導線で力を発揮します。HP・MEO・SNSはバラバラに頑張るより、HPを「受け皿」、Googleマップを「入口」と役割分担すると、少ない手間で問い合わせが増えやすくなります。集客効果の詳しい考え方は、記事末の関連記事もあわせてご覧ください。
7. よくある質問(FAQ)
Q1. 介護施設のホームページは、どうやって作ればいいですか?
A. 「①目的・ターゲットを決める→②必須ページを並べる→③作る手段(自作/作成ツール/制作会社)を選ぶ→④見やすく設計し公開後に更新する」の順で進めます。デザインから入らず、載せる情報を先に決めるのが失敗しないコツです。
Q2. 介護施設はホームページを作るべきですか?
A. 多くの場合、作る価値があります。ご家族の大半がスマホで施設を調べ、最後にHPで「ちゃんとした施設か」を確認するためです。入居・利用の問い合わせだけでなく、採用やご家族の安心づくりの受け皿になります。
Q3. 介護施設はホームページを開設する義務はありますか?
A. 一般に、ホームページの開設そのものは法律で一律に義務づけられているわけではありません。ただし、運営する制度・サービス種別によっては重要事項などの情報公表・掲示が求められる場合があります。最新の要件は公的機関の一次情報と所属法人の規程をご確認ください。
Q4. ホームページは自分で作れますか?
A. 作成ツール(ペライチ・WordPress等)を使えば、専門知識が少なくても作れます。まずトップ・サービス・料金・アクセス・問い合わせの最小構成で公開し、運用しながらページを足す方法が現実的です。
Q5. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 自作ならほぼ無料〜(時間が費用)、作成ツールは月額数千円程度〜、制作会社への外注は数十万円規模〜が目安です。ページ数・写真撮影・採用サイト・保守契約で変わるため、複数社の見積もりで比較してください。
Q6. スマホ対応は必要ですか?
A. 必須です。ご家族はスマホで施設を探すことが多く、スマホで崩れず読めること(レスポンシブ)が前提条件になります。公開後は自分のスマホで全ページの表示を確認しましょう。
8. まとめ
介護施設のホームページの作り方は、「目的→必須ページ→作る手段→見やすい設計と公開後の運用」の順で進めれば、Web専門外の方でも迷わず作れます。要点を振り返ります。
- まず目的とターゲットを1〜2行で言葉にし、そこから構成を決める。
- 必須ページ(施設紹介・料金・1日の流れ・アクセス・スタッフ・FAQ・採用・問い合わせ)を、家族が確かめたい順に並べる。
- 作る手段は自作/作成ツール/制作会社から、更新体制と予算で選ぶ。迷ったら小さく作って育てる。
- 見やすさ(文字・配色・スマホ対応)と写真の同意を徹底し、公開後はMEO・ブログと連携して育てる。
今日からの一歩:まずスマホで自施設名を検索し、HPが無い・古い・読みにくい点があればメモしてください。それが最初の改善ポイントになります。
こんなお悩みはありませんか?
- □ ホームページを作りたいが、何から手を付ければいいか分からない
- □ どのページを載せ、どう並べればいいか決められない
- □ 自分で作るか制作会社に頼むか迷っている
- □ 高齢者やご家族に見やすい・スマホ対応のHPにしたい
- □ 作ったHPが集客や採用につながっていない
介護のYOHAKUでは、介護施設の「見つけてもらい、選ばれる」仕組みづくりを支援しています。
- ホームページの構成・必須ページ設計のアドバイス
- Googleビジネスプロフィール(MEO)最適化・地図集客支援
- ブログ・記事・お知らせの作成支援(更新が続く運用づくり)
月額3,000円〜・小規模施設にも対応・初期相談は無料です。「うちはどう作ればいい?」をそのままお聞かせください。
▶ 無料相談はこちら
あわせて読みたい
- 介護施設ホームページ制作で集客と信頼を掴む30のポイント
- 介護施設SNS運用で魅力と認知度をアップする方法
- 介護施設経営を成功させるためのポイントと課題解決のヒント
- 介護施設の種類一覧と選び方のポイント
- 介護付き有料老人ホームとは?
運営者情報
運営:介護のYOHAKU(kaigo-y.com)
「余白=余裕から成長が生まれる」を理念に、介護現場の運営・集客・育成を支援しています。
提供サービス:
- 介護施設向けMEO/Googleマップ集客支援(Googleビジネスプロフィール最適化)
- ホームページの構成設計・更新運用のサポート
- ブログ・お知らせ・記事の作成支援
本記事の制度・仕様に関する記述は公開時点の情報です。介護関連制度・ウェブアクセシビリティや個人情報保護の基準・各ツールの仕様は改定されることがあります。最新情報は各公的機関の一次情報・各サービスの公式情報・所属法人の規程をご確認ください。
