説明する介護士

「Googleビジネスプロフィールに登録したいが、何から手をつければいいか分からない」——そう感じている施設長や広報担当は少なくありません。実は登録そのものは無料で、フローもシンプルです。ただし介護施設の場合、開設許可証の準備や複数事業所の住所整理など、一般の店舗にはない下準備が必要になります。この記事では、登録の全体像・必要な準備物・所要期間・複数拠点の扱いを、施設運営の視点から整理します。

1. Googleビジネスプロフィール登録とは何をすることか

Googleビジネスプロフィール(GBP)の登録とは、Google検索やGoogleマップに自施設の情報を表示させるための、次の3つの作業をまとめて指します。

工程内容
① アカウント作成Googleアカウントでログインし、ビジネスプロフィールの管理を開始する
② ビジネス情報の初期入力施設名・住所・電話番号・カテゴリ・営業時間などを登録する
③ 所有権確認(オーナー確認)電話・はがき・メールなどでGoogleに「本当にその施設の関係者である」ことを証明する

この3工程がすべて完了して初めて、検索結果やマップ上に情報が反映されます。画面上のクリック手順については姉妹記事の「登録方法」編で詳しく解説しているため、本記事では登録という取り組み全体をどう進めるかに絞って説明します。

なお、すでに他の誰か(元職員や委託業者など)がGBPに情報を登録済みで、自施設がオーナー確認をしていないケースもあります。登録作業に入る前に、Googleマップで施設名を検索し、既存の情報が存在しないか確認しておきましょう。

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2. 登録前に準備するもの(介護施設特有の注意点つき)

一般の飲食店や小売店と異なり、介護施設の登録では次の準備が必要になります。

基本の準備物

  • Googleアカウント(施設の代表として管理できるメールアドレスが望ましい)
  • 正式な施設名称(法人名ではなく、利用者・家族が検索する際の呼称に近い名称)
  • 所在地(郵便番号・番地まで正確に)
  • 電話番号(できれば施設の代表番号)
  • 営業時間・定休日の情報

介護施設ならではの準備物

  • 介護保険事業所の指定通知書・開設許可証の控え:施設名や所在地の表記をGoogle側の審査で問われることがあるため、行政に届け出た正式名称と一致させておくと後の修正の手間が省けます。
  • 複数事業所がある場合の住所リスト:デイサービス・訪問介護・居宅介護支援など、同一建物内に複数の事業所番号を持つ法人は、どの事業所単位でプロフィールを分けるかを事前に整理しておく必要があります(詳細は4章)。
  • サービス種別の整理:特別養護老人ホーム・グループホーム・デイサービスなど、Googleのカテゴリ分類に対応する業態を明確にしておくと、登録時のカテゴリ選択で迷いません。

準備物が整理できていないまま登録を進めると、後からの名称・住所修正でオーナー確認をやり直すことになりかねません。着手前にチェックリスト化しておくことをおすすめします。

介護スタッフイラスト

3. 登録から公開までの所要期間の目安

登録作業自体は、情報が手元にそろっていれば30分程度で完了します。ただし、検索結果に反映されるまでの期間は確認方法によって差があります。

確認方法目安期間
電話・メールでの確認即日〜数日
はがき(郵送)での確認1〜2週間程度
ビデオ通話での確認数日程度

はがきによる確認が指定された場合、投函から到着まで時間がかかります。「来月の広報施策に合わせて公開したい」といった計画がある場合は、余裕をもって1ヶ月前には着手するのが安全です。確認コードの入力期限が定められているため、はがきが届いたら速やかに手続きを行いましょう。

介護 相談

4. 複数の事業所・拠点は登録できるか

複数の施設・事業所を運営する法人からよく寄せられる疑問です。結論として、1つの物理的な所在地(住所)ごとに1つのプロフィールを作成するのが基本ルールです。

  • 同じ建物内でも、事業所番号が異なる介護保険サービス(例:デイサービスと訪問介護が同一建物にある場合)は、実務上の窓口が分かれていれば、それぞれ別のプロフィールとして登録が可能です。
  • 逆に、実態としてサービス提供の場所が1つしかないにもかかわらず、複数のプロフィールを作成することは、Googleのガイドライン上「重複登録」とみなされるおそれがあります。
  • 複数拠点をまとめて管理したい場合は、ビジネスグループ(旧・ロケーショングループ)機能を使うと、1つのGoogleアカウントから全拠点のプロフィールを横断管理できます。

拠点数が多い法人ほど、登録前の「どの単位でプロフィールを作るか」という設計判断が、後の運用のしやすさを左右します。事業所番号・サービス種別・住所の対応表を作ってから着手すると迷いません。

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5. オーナー確認(所有権確認)でつまずきやすいポイント

登録フローの中で最も問い合わせが多いのが、このオーナー確認の段階です。介護施設特有のつまずきとして、次のようなケースがあります。

  • 施設名義と法人名義が異なる:登記上の法人名と、利用者が呼ぶ施設の通称が異なる場合、Googleの審査で名称の整合性を問われることがあります。
  • 代表電話が施設の直通ではなくコールセンター経由:確認コードの着信を受けられず、確認が滞ることがあります。
  • 過去に別の担当者・委託業者が登録していた:担当者の異動や契約終了後もアカウント権限が引き継がれておらず、既存プロフィールへのアクセス権を取得し直す必要が生じます。

こうした事情がある場合は、確認方法を電話・はがき・メールのいずれにするか、事前に施設の運用体制と照らし合わせて選ぶことが重要です。オーナー確認の具体的な操作手順は、姉妹記事「Googleビジネスプロフィールの登録方法」で画面付きに解説していますので、そちらもあわせてご確認ください。

グループワーク

6. 登録にかかる費用

Googleビジネスプロフィールの登録・利用は無料です。検索やマップへの掲載、口コミへの返信、投稿機能なども基本無料の範囲で使えます。ただし、次のような点には注意が必要です。

  • 登録・運用を外部の代行業者に依頼する場合は、当然ながら代行費用が発生します。
  • Googleの広告機能(ローカル検索広告など)を利用する場合は、別途広告費がかかります。
  • 無料であることを逆手に取った「登録代行」を装う悪質な業者からの連絡には注意しましょう。Google公式からの案内かどうかを必ず確認してください。

⚠️ 仕様変更に関する注記:Googleビジネスプロフィールの管理画面・確認方法・機能は予告なく変更されることがあります。本記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。実際の操作にあたっては、必ずGoogle公式ヘルプで最新の仕様をご確認ください。

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7. よくある質問(FAQ)

Q1. Googleビジネスプロフィールの登録は無料ですか?

A. はい、登録・基本機能の利用は無料です。代行業者に依頼する場合は別途費用が発生します。

Q2. 住所がなくても登録できますか?

A. 訪問系サービスなど、来訪を伴わないサービス提供の場合は「対応地域」を設定し、住所を非公開にする形での登録が可能です。ただし施設として来訪を受け付ける事業所は、正確な所在地の登録が必要です。

Q3. 複数店舗(複数拠点)はどう登録すればいいですか?

A. 拠点ごとに1つのプロフィールを作成するのが基本です。拠点数が多い場合は、ビジネスグループ機能でまとめて管理できます。

Q4. 登録にどのくらいの日数がかかりますか?

A. 情報入力自体は即日可能ですが、オーナー確認の方法によって公開までは即日〜2週間程度の幅があります。

Q5. すでに他の人が登録していて、自分がオーナー確認できない場合は?

A. 既存のオーナーに管理権限の移譲を依頼するか、Googleのガイドラインに沿ってオーナー不在の申請手続きを行う必要があります。

話し合う介護士

8. まとめ

Googleビジネスプロフィールの登録は、①アカウント作成 ②ビジネス情報の初期入力 ③オーナー確認、という3つの工程で構成されています。介護施設の場合は、開設許可証と施設名称の整合性、複数事業所の住所整理といった下準備が、スムーズな登録のカギを握ります。特に複数拠点を運営する法人ほど、登録単位の設計を先に決めておくことで、後々の運用の手間を大きく減らせます。

まずは自施設の情報がすでにGoogleマップに存在するかを確認し、準備物を整理するところから始めてみてください。画面操作の具体的な手順は、姉妹記事「Googleビジネスプロフィールの登録方法」で詳しく解説しています。

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著者:介護のYOHAKU編集部(介護施設の集客・採用支援に関する情報発信を行う編集チーム)

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