
「Googleビジネスプロフィール」という言葉を見聞きしても、何ができるのか、自施設の集客にどう関わるのか、ピンとこない管理者の方は多いのではないでしょうか。結論から言うと、Googleビジネスプロフィール(GBP)は、Google検索とGoogleマップに施設情報を無料で掲載できる公式ツールです。デイサービスや老人ホーム、サ高住、訪問介護事業所など、地域の家族から「近くで探されて選ばれる」立場の介護施設にとって、今や欠かせない集客の入口になっています。この記事では、GBPの基本的な仕組みと、介護施設が使うべき理由、運用時に押さえておきたいポイントを解説します。
1. Googleビジネスプロフィール(GBP)とは
Googleビジネスプロフィール(Google Business Profile、以下GBP)とは、Googleが無料で提供している、店舗や事業所の情報をGoogle検索・Googleマップに掲載・管理できるサービスです。以前は「Googleマイビジネス」という名称でしたが、2021年ごろから「Googleビジネスプロフィール」に変わりました。呼び方が変わっただけで、基本的な役割は同じです。
登録すると、施設名・住所・電話番号・営業時間・写真・ホームページのURLなどをGoogle上に掲載できます。利用者やご家族が「地域名+デイサービス」のように検索したとき、検索結果の上部やGoogleマップに施設の情報が表示されるようになる、というイメージです。運用にあたって覚えておきたいのは、GBPの仕様は頻繁に更新されるということ。この記事の内容は執筆時点のものですので、最新の項目名や操作画面は必ずGoogle公式ヘルプで確認してください。
情報利得:介護施設にとっての「GBP」の位置づけ
一般的な解説記事の多くは飲食店や美容室など個人客向けの店舗を想定して書かれています。しかし介護施設の「利用者」は本人だけでなくご家族が意思決定に関わるという特徴があります。GBPで施設を検索し比較するのは、当の本人よりも「離れて暮らす子ども世代」であるケースが多く、営業時間・写真・口コミの見え方が、施設への安心感に直結します。この視点を持って運用することが、他業種向けの一般論との違いです。

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2. GBPでできること・表示される場所
GBPに登録すると、主に次の情報を掲載・管理できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本情報 | 施設名、住所、電話番号、営業時間、ウェブサイトURL |
| カテゴリ | 「デイサービス」「介護老人保健施設」などの業種分類 |
| 写真 | 外観・内観・スタッフ・イベントの様子など |
| 投稿 | お知らせ・イベント・空室状況などの短い発信(詳細は後述) |
| 口コミ | 利用者・ご家族からの評価とコメント、施設からの返信 |
| 質問と回答 | ユーザーからの質問に施設側や他ユーザーが回答できる機能 |
これらの情報は主に3つの場所に表示されます。
①Google検索結果(施設名や「地域名+サービス名」で検索したときの右側や上部のパネル)、
②Googleマップ(地図上のピンと詳細情報)、
③Google検索の「ローカルパック」(地図と上位3件の店舗が並ぶ枠)です。
特にローカルパックは、家族が「〇〇市 デイサービス」のように検索したときに真っ先に目に入る位置にあり、ここに自施設が表示されるかどうかで問い合わせ数が大きく変わります。

3. なぜ介護施設にGBPが必要なのか
介護施設がGBPを使うべき理由は、大きく3つあります。
① ご家族の施設探しが「スマホ検索」中心になっているから。紙のパンフレットやケアマネジャーへの相談も引き続き重要ですが、まず検索して候補を絞る動きが一般的になっています。GBPに情報がなければ、比較の土俵にすら上がれません。
② 無料で始められる集客チャネルだから。広告費をかけずに、施設名・営業時間・写真・口コミを掲載できます。紹介会社への手数料負担が重いと感じている施設にとって、自力で問い合わせを増やせる数少ない無料の手段です。
③ 口コミが信頼の裏付けになるから。ご家族は複数の施設を比較する際、口コミの内容や件数、施設側の返信姿勢を見て「ここは丁寧に対応してくれそうだ」と判断します。GBPは単なる地図情報ではなく、施設の信頼性を可視化する場でもあるのです。
一方で、GBPには「勝手に情報を登録・変更されるリスクがある」という側面もあります。誰でも情報の修正提案ができる仕組みのため、自施設できちんと管理していないと、営業時間や電話番号が誤った状態で放置されることもあります。だからこそ「使うかどうか」ではなく「適切に管理できているかどうか」が問われます。

4. GBPの始め方(全体の流れ)
GBPを使うための大まかな流れは次のとおりです。詳しい手順は画面の変更が多いため、本記事では概要のみをご紹介します。
- Googleアカウントを用意する(施設の代表として管理するアカウントを決めておく)
- Googleビジネスプロフィールマネージャーで施設情報を登録する(施設名・カテゴリ・住所・電話番号など。画面上の名称や項目は変更されることがあります)
- オーナー確認(本人確認)を行う(電話・はがき・メールなど、Googleが案内する方法で実施)
- 写真・営業時間・サービス内容などの情報を充実させる
- 口コミへの返信や投稿の更新を継続する
すでにGoogleマップ上に施設情報が自動生成されている場合もあるため、その場合は新規登録ではなく「オーナー確認」から始めることになります。この一連の操作の詳細(アカウント作成の注意点や必要書類、つまずきやすいポイントなど)は、今後、別記事で手順ごとにご案内する予定です。まずは「無料で・自分たちの手で始められる」という全体像をつかんでおいてください。

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5. 介護施設ならではの運用ポイント
一般的な店舗と違い、介護施設がGBPを運用する際は次の3点に特に注意が必要です。
(1) 複数拠点がある場合はアカウント管理を統一する
デイサービスや訪問介護を複数拠点で展開している法人では、拠点ごとにバラバラの担当者がアカウントを作ってしまうケースが少なくありません。これが起きると、法人本部が異動や退職の際にアカウントへアクセスできなくなったり、拠点によって情報の更新頻度に差が出たりします。本部が管理者権限を持ち、各拠点の担当者に編集権限を付与する体制を最初に決めておくことをおすすめします。管理者を追加する具体的な手順は、今後別記事でご紹介する予定です。
(2) 営業時間の表記に注意する
介護施設は「デイサービスの受付時間」と「相談・見学の受付時間」が異なることが多く、また訪問介護のように施設としての営業時間と実際のサービス提供時間が一致しない業態もあります。GBPの営業時間欄をそのまま埋めると、ご家族に誤解を与えかねません。「電話相談は平日9時〜18時」「見学は要予約」など、備考欄や投稿機能で補足しておくと親切です。
(3) 利用者の写真掲載は同意配慮が必須
施設の雰囲気を伝えるうえで、レクリエーションやイベントの写真は効果的です。ただし、利用者本人やご家族の顔が写る写真を掲載する場合は、事前の同意(写真・SNS掲載に関する同意書など)を得ることが前提になります。個人情報保護の観点はもちろん、認知症の利用者など本人の意思確認が難しいケースでは、ご家族への説明と同意取得のプロセスを施設内で明文化しておくことが望ましいでしょう。顔がわかりにくい角度で撮る、スタッフ中心の写真を増やすといった工夫も有効です。
これらの運用ルールを含め、GBPの仕様や推奨される使い方はGoogle側の方針変更によって変わることがあります。最新情報は必ずGoogle公式ヘルプで確認したうえで、自施設の運用ルールに落とし込んでください。

6. よくある質問(FAQ)
Q1. Googleビジネスプロフィールは本当に無料ですか?
A. はい、登録・基本的な情報掲載・写真投稿・口コミ管理まで、費用はかかりません。集客のために有料広告を使うかどうかは別の選択です。
Q2. Googleビジネスプロフィールでできることは何ですか?
A. 施設名・住所・営業時間・写真の掲載、お知らせの投稿、口コミへの返信、ユーザーからの質問への回答などができます。地図検索・Google検索の両方で施設情報を見せる窓口になります。
Q3. すでに施設情報がGoogleマップに表示されている場合、新規登録が必要ですか?
A. 多くの場合、情報がすでに存在しているため、新規登録ではなく「オーナー確認」の手続きから始めます。電話・はがき・メールなどGoogleが案内する方法で本人確認を行う流れで、詳しい手順は今後、登録方法の記事でご案内する予定です。
Q4. ログインの方法や管理画面の出し方がわかりません。
A. 基本的には、登録時に使ったGoogleアカウントでGoogleビジネスプロフィールの管理画面にログインすれば操作できます。より詳しい手順は、今後別記事「Googleビジネスプロフィールへのログイン方法」でご案内する予定です。
Q5. 複数の担当者で管理することはできますか?
A. できます。オーナー(管理者)が他のユーザーに管理者権限や編集者権限を付与する仕組みがあり、複数拠点を運営する法人には特に重要な機能です。権限の付与方法は、今後別記事で詳しくご紹介する予定です。
Q6. 禁止されている使い方はありますか?
A. 虚偽の情報掲載や、施設に関係のないキーワードの詰め込み、なりすましなどはGoogleのガイドラインで禁止されています。詳細な最新のルールは必ずGoogle公式ヘルプでご確認ください。
7. まとめ
Googleビジネスプロフィールは、Google検索とGoogleマップに施設情報を無料で掲載・管理できる公式ツールです。ご家族の施設探しがスマホ検索中心になった今、介護施設にとっては「探されたときにきちんと見つかり、選ばれる」ための土台になります。複数拠点の管理体制、営業時間の正確な表記、利用者写真の同意配慮といった介護施設特有の注意点を押さえたうえで、まずは自施設の情報が正しく登録・更新されているかを確認するところから始めてみてください。
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出典・参考:
- Google公式ヘルプ「Google ビジネス プロフィール ヘルプ」(最新の仕様・操作方法は必ず公式情報をご確認ください)

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